子どもの手を引っ張った後に腕を動かさないときは、肘内障(ちゅうないしょう)のことがあり、家庭で元に戻そうとせず、その日のうちに小児科・小児外科・外科・整形外科のいずれかを受診するのが目安です。日本整形外科学会は、肘内障を「子供が手を引っ張られた後などに、痛がって腕を下げたままで動かさなくなります」と説明しています[1]。
永福町駅前みんなのクリニック(京王井の頭線「永福町駅」徒歩3分)では、小児科・小児外科・外科でお子さんの腕や肘の症状をご相談いただけます。原則として予約なしで受診できます。
肘内障は、肘の靱帯から肘の外側の骨(橈骨頭)がはずれかかることで起こります。多くは5歳以下の子どもにみられ[1]、およそ2〜3歳の幼児に多いとされています[2]。
きっかけとして多いのは、次のような場面です[2]。
転んだ・落ちた・ぶつけたなどのけががあるときは、骨折など別の原因のこともあります。次の表を目安にしてください。
| 様子 | 受診の目安 |
|---|---|
| 腕や肘の形が変わっている、骨が見えている、出血が止まらない、顔色が悪くぐったりしている | 救急車(119番)を考える。迷うときは下の電話相談へ |
| 転倒・転落・打撲の後から動かさない、腫れている、あざがある、触ると激しく泣く、指先の色が悪い・冷たい | 時間帯を問わず、早めに整形外科や救急外来を受診 |
| 手を引いた後から腕を下げたまま動かさない(腫れや変形はない) | その日の診療時間内に受診 |
夜間や休日に迷うときは、子ども医療電話相談(#8000)では、小児科医師・看護師から対処の仕方や受診先の助言を受けられます(実施時間帯は自治体によって異なります)[3]。東京消防庁救急相談センター(#7119)は24時間365日受け付けています[4]。
頭も打ったときは、子どもが頭を打ったときの受診目安もご覧ください。
肘内障は、小児科・小児外科・外科・整形外科で相談できます。受診までの間は、次の点に気をつけてください。
当院の小児外科では、けがの状況や腫れの有無を診察で確認し、肘内障であれば整復を行います。骨折などが疑われる場合は、専門の医療機関へご紹介します。
医師は、けがをしたときの状況と腕の様子から肘内障を疑います[1]。X線(レントゲン)検査で骨や関節に異常がないことを確認することもあれば[1]、行わない場合もあります[2]。
治療は、医師が手で関節を元の位置に戻す「徒手整復」です[1]。通常は鎮静薬や鎮痛薬は不要とされています[2]。整復の後は、いつもと同じように腕を使ってかまいません[1]。
肘内障は、手を引っ張られることでくり返すことがあります[1]。MSDマニュアル家庭版には、このけがをした幼児の27〜46%が再び起こすと書かれています[2]。
足を痛がって歩かないときは、子どもが急に足を引きずるときの受診目安をご覧ください。
A. 日本整形外科学会は、多くは5歳以下の子どもにみられるとしています。
A. 家庭では戻そうとしないでください。骨折など別のけがが隠れていることがあり、見分けるには診察が必要です。腕を無理に動かさず、楽な姿勢のまま受診してください。
A. 整復の後は、いつもと同じように腕を使ってかまわないとされています。手を引っ張られるとくり返すことがあるため、手首だけを持って急に引かないようにしてください。腕を使わない様子が続くときは、もう一度受診してください。
A. 腫れや変形がなく、手を引いた後から腕を動かさないだけなら、翌日の診療時間に受診する方法もあります。痛みで眠れない、腫れてきた、転倒や打撲があるときは、#8000や#7119に相談するか、救急外来を受診してください。
ご来院の前に
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この記事は一般的な情報です。症状や治療は一人ひとり異なります。気になる症状があるときは、医療機関にご相談ください。
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