このロゴ、実はただのマークではありません。
永福町駅前みんなのクリニックのロゴには、奥村家の家紋がルーツにあります。
クリニックの入口やホームページで見かける、この緑色のロゴ。
中央にある特徴的な形を見て、『これは何を表しているんだろう?』と思われた方もいるかもしれません。
実はこのロゴは、奥村家に伝わる「薬研(やげん)」の家紋をモチーフにしてつくられています。
薬研は、昔から薬草や生薬などを細かく砕くために使われてきた道具です。
舟形の器の上で、中央に軸のある車輪状の道具を前後に動かして、中に入れた材料をすりつぶしていきます。
現代の病院や薬局で日常的に見る道具ではありませんが、長い歴史の中では「薬をつくるための道具」として使われてきました。
私の家、奥村家の家紋は、この薬研を意匠にした家紋です。
そして私は医師になりました。
小児外科を経て、現在は永福町で内科・小児科・外科・小児外科を診療しています。
振り返ってみると、薬に関わる道具が家紋になっている家に生まれ、自分が医療の道へ進んだというのは、少し不思議で、少し面白い縁だと感じています。
開業するとき、クリニックのロゴを考える中で、全く新しい記号をつくるよりも、自分のルーツと医療をつなぐものにしたいと思いました。
そこで、奥村家の薬研の家紋をモチーフとして、現在の緑色のロゴが生まれました。
家紋をそのまま掲げるのではなく、クリニックのロゴとして見やすいように現代的に整理しています。
緑色を基調にし、薬研の特徴的な形を残しながら、医療機関として親しみやすく、覚えていただきやすいマークにしました。
『昔から続くもの』と『今の地域医療』をつなぐデザインです。
ロゴは、単なる看板のマークではありません。
私にとっては、自分がどこから来たのかを忘れずに、今の仕事を続けるための印でもあります。
医療は、最新の知識や機器が必要な仕事です。
一方で、患者さんの話を聞き、手を当て、困っている人のそばにいるという部分は、時代が変わってもそれほど変わらないのかもしれません。
薬研という昔の医療・薬の道具をモチーフにしたロゴには、そんな古いものと新しいものをつなぐ感覚も重ねています。
2017年に永福町駅前みんなのクリニックを開院してから、このロゴは少しずつ地域の中で使われてきました。
ホームページ、看板、院内の掲示物、そしてこれからはブログや案内画像などにも、より統一して使っていきます。
いつか、街でこの緑色のマークを見たときに、
『あ、みんなのクリニックだ』
と思っていただけるような存在になればうれしく思います。
家紋から、クリニックのロゴへ。
薬研という『薬をつくる道具』の意匠が、今は永福町で地域医療を行うクリニックの象徴になっています。
普段、診察室でロゴの由来をお話しする機会はほとんどありません。
でも、こうして背景を知っていただくと、クリニックを少し身近に感じてもらえるのではないかと思い、今回ブログにしてみました。
次に当院のロゴを見かけたときには、中央にある『薬研』を少しだけ思い出してみてください。
永福町駅前みんなのクリニック
院長 奥村 尚威
© 永福町駅前みんなのクリニック