急にのどが強く痛み、飲み込むのがつらい。子どもが発熱して、のどに白いものが見える。そんなとき、「溶連菌では?」と心配になる方も多いでしょう。
のどの痛みの多くはウイルスによるものですが、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)などの細菌が原因のこともあります。症状だけで決めつけず、年齢や周囲の流行、診察所見を踏まえて検査や治療の必要性を判断することが大切です。
次の症状がある場合は、通常の予約を待たず救急要請を検討してください
緊急性が高いと感じたら119番へ。救急車を呼ぶか迷う場合は、東京消防庁救急相談センター「#7119」(23区のダイヤル回線などは03-3212-2323)に相談できます。
溶連菌による咽頭炎では、急な発熱、飲み込むときの痛み、赤く腫れた扁桃、白い付着物、首の前側のリンパ節の腫れなどがみられます。子どもでは頭痛、腹痛、吐き気・嘔吐、細かな赤い発疹を伴うこともあります。
一方、咳、鼻水、声がれ、目の充血が目立つ場合は、ウイルス性の可能性が高いとされています。ただし、症状だけで完全に区別できるわけではありません。米国CDCによると、のどが痛い人のうち溶連菌咽頭炎は成人でおよそ10人に1人、子どもでおよそ10人に3人です。
特に子どもは脱水が進みやすいため、少量ずつでも水分が取れているか、尿が出ているかを確認してください。
溶連菌が疑われるときは、診察に加えて迅速検査や培養検査などを検討します。抗菌薬は細菌感染と診断された場合に用いる治療で、ウイルス性のかぜには効きません。ご自宅に残っている抗菌薬を自己判断で飲んだり、家族の薬を分けたりしないでください。
抗菌薬が処方された場合は、症状が軽くなっても自己判断で中断せず、指示された用法・期間を守ることが大切です。薬のアレルギーや過去の副作用がある方は、診察時に必ずお伝えください。
当院では、内科・小児科で大人と子どもののどの痛み、発熱、発疹などを診察します。経過や診察所見に応じて、感染症検査などの必要性を判断し、重症の可能性や専門的な処置が必要な場合は適切な医療機関をご案内します。
受診前に、症状が始まった時刻、最高体温、咳・鼻水・発疹・腹痛の有無、周囲の流行、使用した薬をメモしておくと診察に役立ちます。感染症が疑われる場合は、可能な範囲でマスクを着用し、受付で症状をお伝えください。
本記事は一般的な医学情報であり、個別の診断を行うものではありません。症状が強い場合や悪化している場合は、早めに医療機関へご相談ください。
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