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レントゲンの「X」はなぜX?1895年11月8日の発見と初めてのノーベル物理学賞|医療のトリビア

健康診断で胸の写真を撮るとき、私たちはふだん「レントゲン」と呼んでいます。けれども医学の言葉では「胸部エックス線検査」。この「X(エックス)」は、いったい何のXなのでしょう。答えは、数学の方程式で「わからない数」をxと置くのと同じ、「未知のもの」という意味のXです。

永福町駅前みんなのクリニック(京王井の頭線 永福町駅徒歩3分)の医療のトリビア、今回は1895年11月8日の夜に始まった「見えない光」の発見と、それがなぜ発見者の名前で呼ばれるようになったのかをたどります。最後に、会社の健康診断で胸部エックス線検査が必ず入っている理由と、当院での受け方をご案内します。

1895年11月8日、ドイツの実験室で

発見者は、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン(1845年、プロイセンのレンネップ生まれ)。1888年からヴュルツブルク大学の物理学の教授をしていました[1]。

ノーベル財団の略歴によると、レントゲンは当時、ごく低い圧力の気体の中を電流が通るときに起きる現象を研究していました。1895年11月8日の夜、実験装置から2メートルも離れたところに置いてあった、ある薬品(白金シアン化バリウム)を塗った紙の板が光るのに気づきます[1]。装置から目に見えない「何か」が出て、紙の板まで届いていたのです。

正体がわからないから「X」

その「何か」の正体は、当時のレントゲンにはわかりませんでした。ノーベル財団の略歴は、「その性質が未知であったため、彼はそれにX線という名前を与えた」と記しています[1]。日本の国語辞典(デジタル大辞泉)にも、「1895年、ドイツの物理学者レントゲンが発見、未知の放射線の意味でX線と命名した」とあります[2]。

つまり、X線のXは、何かの頭文字ではなく、数学のxと同じ「まだ名前のない、わからないもの」のしるしでした。その後、この光線が病気の診断に使えることがわかり、医療で体の中を見る方法として広がっていきます[2]。

初めてのノーベル物理学賞

この発見で、レントゲンは1901年に史上初めてのノーベル物理学賞を受けました。授賞の理由は「あの注目すべき光線の発見によって成し遂げた並はずれた貢献を認めて」。受賞は単独で、当時の所属はミュンヘン大学でした[1][3]。レントゲンは1900年からミュンヘン大学の物理学の教授を務め、1923年にミュンヘンで亡くなっています[1]。

なぜ日本では「レントゲン」と呼ぶのか

辞典を引くと、X線の別名として「レントゲン線」が挙げられています[2]。発見者の名前がそのまま光線の呼び名になり、やがて日本では、X線を使った写真や検査そのものを「レントゲン」と呼ぶようになりました。「胸のレントゲンを撮る」という言い方は、130年あまり前の物理学者の名前を、私たちが毎日口にしているということでもあります。

ちなみに、ノーベル財団の紹介文は、この光線が「のちにレントゲンにちなんで名づけられた」とも書いています[3]。本人が「未知のX」と呼んだものが、世界の多くの国で本人の名前で呼ばれることになった、というのは少し不思議な巡り合わせです。

会社の健康診断で「胸部エックス線検査」が入っている理由

レントゲンの発見から1世紀以上たった今も、胸部エックス線検査は健康診断の基本の項目です。厚生労働省のリーフレット「労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう」では、雇入時の健康診断(労働安全衛生規則第43条)の項目として、既往歴及び業務歴の調査、自覚症状及び他覚症状の有無の検査、身長・体重・腹囲・視力及び聴力の検査に続いて、胸部エックス線検査が挙げられています。定期健康診断(同第44条)にも胸部エックス線検査が含まれています(定期健康診断では、医師が必要でないと認めるときに省略できる項目があります)[4]。

肺や心臓の大きな異常がないかを、短い時間で確かめられる検査だからこそ、1世紀以上にわたって健診の中心にあり続けているのだと言えそうです。

永福町で胸部レントゲンを含む健康診断を受けるには

永福町駅前みんなのクリニックには院内にレントゲン室があり、健康診断・雇用時健康診断を行っています[5][6]。

セット 料金 内容
Aセット 6,500円 問診・身体検査・尿検査・胸部レントゲン
Bセット 9,900円 Aの内容+採血
Cセット 12,800円 Bの内容+心電図(視力・聴力の検査を含みます)
  • 会社指定の用紙を使う場合は別途1,200円、結果を郵送で受け取る場合は別途500円です[6]。
  • セットに含まれない検査(レントゲン・尿検査・心電図)をセットに追加する場合は、加算料金(4,000円)がかかります。
  • 健康診断・雇用時健康診断は、ご予約なしでの来院も可能です。採血を含まない健診は、検査内容によって当日に結果を受け取れる場合があります。採血や特殊検査を含む場合、結果は後日になります[6]。
  • 指定用紙・指定の検査項目・特殊検査が必要な場合は、事前にお電話でご確認ください[6]。
  • 診療時間は平日9:00〜13:00/15:00〜19:00、土曜9:00〜13:00です。水曜・木曜も診療しています。

会社の健康診断の流れや費用の考え方は、永福町で会社の健康診断、パート・アルバイトの雇入時健診、健診で要再検査・要精密検査と言われたらの記事もご覧ください。杉並区の区民健診と一緒に受けられる肺がん検診についてはこちらにまとめています。

永福町駅からのアクセス・診療時間

永福町駅前みんなのクリニック(総合診療・内科・小児科・外科・小児外科)
〒168-0063 東京都杉並区和泉3丁目4-7 永福町駅前クリニックモール
京王井の頭線「永福町駅」徒歩3分(アクセス)
診療時間:月〜金 9:00〜13:00/15:00〜19:00、土 9:00〜13:00(土曜午後・日曜・祝日は休診)
お電話:03-3324-1000(健康診断のご案内)

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確認した資料(2026年10月19日確認)

  1. The Nobel Prize「Wilhelm Conrad Röntgen – Biographical」https://www.nobelprize.org/prizes/physics/1901/rontgen/biographical/
  2. 小学館「デジタル大辞泉」X線の項(コトバンク)https://kotobank.jp/word/X線-36757
  3. The Nobel Prize「Wilhelm Conrad Röntgen – Facts」https://www.nobelprize.org/prizes/physics/1901/rontgen/facts/
  4. 厚生労働省「労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう」(リーフレット)https://www.mhlw.go.jp/content/001696789.pdf
  5. 永福町駅前みんなのクリニック「医院案内」https://minna-cl.com/clinic/
  6. 永福町駅前みんなのクリニック「健康診断」https://minna-cl.com/medical/health-checkup/

この記事は一般的な読み物です。健康診断の内容は、会社から指定された項目に合わせます。

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