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風疹について知っておいてほしいことがあります!

いつも永福町駅前みんなのクリニックをご利用いただきありがとうございます。

今回は風疹についてお伝えしたいと思います。

 

このところ、報道などで話題になっていますので、ご存知かと思いますが、風疹の感染者が増加しているという報告があります。

風疹は、免疫のない妊婦さんが感染すると、胎児が先天性風疹症候群を言う疾患に罹患する可能性があり、胎児にとって大きな脅威となるものです。男女を問わず風疹抗体の低い方は、予防接種の必要があるため、早めの風疹抗体の検査を是非お勧めいたします。

妊婦さんで風疹が怖いといわれる理由は、この先天性風疹症候群に罹患する可能性があるためといえます。

 

風疹とは?

 

Q:風疹の原因は?

A:風疹の原因は、風疹ウイルスによる感染症です。感染した患者さんの咳やくしゃみからウイルスが飛散して感染する飛沫感染です。

 

Q:どういう症状がありますか?

A:ウイルスが体に入ってから1週間ほどで症状が現れます。

症状は、1.体の倦怠感や発熱 2.赤い発疹 3.耳の後ろや首の後ろのリンパ節の腫れなどです。

一般に成人になってからかかると症状が重く、長引く傾向があります。診断は、症状のみで診断するのは困難なので、採血で抗体検査をして診断確定していきます。

予防接種を受けたり、実際に感染したりして、風疹抗体を一度獲得すると、大部分の人は終生免疫を獲得し、風疹にかからなくなります。

 

Q:いつまで感染の危険がありますか?

A:感染の危険性は発疹が出た時点から前後2週間ほどを言われています。また、風疹では、不顕性感染と言い、ウイルスに感染しても症状が乏しい人がいて、約15%くらいの人がそれにあたります。ここで注意しなければならないのは、症状がでなくても、感染させる危険性はあるということです。

 

Q:なぜ風疹が恐れられているのでしょうか?

A:風疹が恐れられている原因として、先天性風疹症候群 になる可能性があげられます。これは、妊娠初期の女性が感染すると、胎児に風疹ウイルスが原因となる様々な症状を呈する危険がある病気です。

 

Q:先天性風疹症候群とは?

A:妊娠初期の女性が風疹に感染すると、お母さんに風疹の症状がなくても、赤ちゃんに感染する可能性があり、心疾患 難聴 白内障、その他心身の発達障がいをもって生まれる可能性があります。これらの症状は、赤ちゃんによって、単独で持ってくる子もいれば、複数を持つ子もいて、症状も、軽症から重症まで様々です。

 

風疹抗体 や 免疫があるか、ぜひ採血で確認しましょう

妊娠の前に抗体検査をし免疫がある方や、抗体値が低くても風疹予防接種を受けた方、子供のころに風疹に感染した方は、心配する必要はないと考えます。

ただし、抗体があるかどうかは、採血で数値を診るほか、正しく知るすべはありません大丈夫だと思っても、きっちりと抗体検査をすることをお勧めいたします

 

妊娠がわかった後、抗体検査をした場合・・・。

妊娠をした後、抗体が低いことが判明しても、予防接種を受けることはできません。したがって、抗体検査は、妊娠が判明する前、なるべく早く検査する必要があると考えます

妊娠がわかった後、風疹抗体価が低いことが判明した場合、感染防御に再診の注意を払ってください。これから生まれてくる赤ちゃんの人生がかかっています。絶対に感染しないようにしましょう。飛沫感染なので、人込みを避けることや、マスクをすること、手洗いうがいなどで、感染しないように気を付けましょう。

 

もしも、風疹抗体が低かったら。風疹ワクチン予防接種を受けましょう。

風疹ワクチン接種について

#風疹ワクチンとは

一般に、予防接種には、病原体の成分を不活化した不活化ワクチンと、発病させる力を弱めた生ワクチンがあります。風疹ワクチンは、生ワクチンなので、ウイルスは弱ってはいますが、生きていますので、免疫の弱った人や、妊婦さんには接種できません。また、接種後は2か月の避妊をしていただく必要があります。

 

#ワクチン接種が必要な年代は?

予防接種の制度は年によって変化したため、年齢によって接種歴などに大きな違いがあります。

  • 1962年4月1日以前生まれの方(不要と考えます。) 定期接種ではありませんでした。多くの方が自然感染で免疫を獲得していると考えられます。
  • 1962年4月2日~1979年4月1日以前生まれ(男性は要抗体検査) 男性は定期接種ではありませんでした。女性は中学生の時に1回、集団接種を受けています。
  • 1979年4月2日~1987年10月1日生まれ(抗体検査をお勧めします。) 男女とも中学生の時に1回、個別接種を受けることになっていましたが、接種率は高くありません。
  • 1987年10月2日~1990年4月1日生まれ(抗体検査をお勧めします。) 男女とも幼児期に1回、個別接種を受けることになっています。
  • 1990年4月2日以降生まれ(不要と考えます。) 男女とも2回、個別接種を受けることになっています。

 個別接種とは任意の医療機関に行って予防接種を受ける方法のことです。いわゆる集団接種と異なり、接種率は低くなる傾向があります。

 

風疹の予防接種は1回受けただけでは十分な免疫を得られない場合があります。上記の接種が必要な方に該当していなくても、罹患したかどうか不明であったり、接種回数が定かでなく免疫が十分であるかわからない場合は、抗体検査を受けることをおすすめします。抗体の有る無しに関わらずワクチン接種は可能です。

風疹を予防することは、これから生まれてくる大切な我が子の人生を大きく左右します。気を付ければ防げる病気なので、抗体検査による確認と、予防接種を受けることにより感染しないようにしましょう。

永福町駅前みんなのクリニックでは、風疹抗体検査と、風疹の予防接種も受けることができます。杉並区在住の方で適応に当たる方は助成を受けることができます。

お問い合わせは、03-3324-1000 までお願いいたします。

今後とも永福町駅前みんなのクリニックをよろしくお願いいたします。

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