春のスギ花粉症はよく知られていますが、花粉症は春だけの病気ではありません。環境省の花粉カレンダーでは、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラなどの花粉が夏の終わりから秋にかけて飛散することが示されています。9月から10月ごろに、くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが続く場合は、秋の花粉症も原因の一つとして考えられます。
鼻症状だけでなく、花粉への曝露をきっかけに咳や喘息症状が悪化する方もいます。特に、夜間や明け方の咳、ゼーゼーする呼吸、息苦しさがある場合は、単なる鼻炎だけでなく喘息の評価が必要になることがあります。
秋は風邪も増えるため、花粉症との区別が難しいことがあります。花粉症では、透明な鼻水、繰り返すくしゃみ、目のかゆみが目立ち、同じ季節や屋外活動後に症状が悪化することがあります。一方、発熱、強いのどの痛み、全身倦怠感、時間とともに変化する咳や痰などがある場合は、ウイルス感染症なども考える必要があります。
症状だけで完全に区別できないこともあるため、長引く場合や判断に迷う場合は診察をおすすめします。
鼻アレルギー診療ガイドライン2024では、花粉症の治療は症状の種類と重症度に応じて選択することが推奨されています。第2世代抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド薬、抗ロイコトリエン薬などを、症状に応じて単独または組み合わせて使用します。
眠気が問題になりやすい方、車の運転をする方、学校生活への影響が心配なお子さまなどでは、生活状況も考えて薬を選択することが重要です。
秋の花粉は、道路沿い、空き地、河川敷など身近な場所に生える草本植物から飛散します。症状が出やすい方は、草むらに近づきすぎない、帰宅時に衣服についた花粉を払い落とす、洗顔やうがいを行う、窓を長時間開けたままにしないなどの対策が役立つことがあります。
子どもでもアレルギー性鼻炎・花粉症はみられます。鼻を頻繁にこする、口呼吸が増える、夜よく眠れない、集中しにくい、咳が長引くといった症状がある場合には、鼻炎だけでなく喘息や他のアレルギー疾患も含めて確認します。
息苦しさが強い、会話が難しい、唇が紫色になるなどの症状がある場合は、通常の外来受診を待たず救急受診が必要です。
当院では、内科・小児科の両方で、秋の花粉症、アレルギー性鼻炎、長引く咳、喘息などのご相談に対応しています。必要に応じて、症状や診察所見をもとに治療薬を選択し、アレルギー検査や呼気一酸化窒素(FeNO)検査などを検討します。
平日は水曜・木曜を含め19時まで診療しています。Web予約をおすすめしていますが、予約枠が埋まっている場合も受診可能です。
※本記事は2026年9月17日時点の環境省公開資料および鼻アレルギー診療ガイドライン2024等を参考に作成しています。症状や治療の適否は個々の患者さまによって異なります。
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