結論:赤ちゃんや子どもが濃い緑色のものを吐いた場合は、元気そうに見えても様子を見ず、すぐに救急医療機関へ相談・受診してください。緑色の嘔吐(胆汁性嘔吐)は、腸のねじれや詰まりが原因のことがあり、時間を急ぐ検査・治療が必要になる場合があります。反応が鈍い、顔色が悪い、呼吸がおかしい、強い腹痛や著しいおなかの張りがあるときは119番です。
この記事を読む前に
今まさに濃い緑色のものを吐いている場合、この記事を最後まで読んでから判断する必要はありません。通常のWEB予約を待たず、119番または小児の救急診療が可能な医療機関へ連絡してください。判断に迷い、明らかな緊急症状がない場合は、東京都の#7119(救急相談センター)や#8000(こども医療電話相談)も利用できます。
吐いたものに胆汁が混じると、緑色に見えることがあります。小児救急の診療指針では、胆汁性の濃い緑色の嘔吐は「消化管の閉塞がないと確認できるまで、腸閉塞を疑う」重要なサインとされています。
原因の一つに、腸が生まれつき通常と異なる位置にある腸回転異常症や、腸と血管がねじれる中腸軸捻転があります。ねじれによって腸への血流が途絶えると、短時間で腸が傷む可能性があるため、画像検査や小児外科による判断を急ぎます。ほかにも腸閉鎖・狭窄、腸重積、鼠径ヘルニアの嵌頓などが関係することがあります。
すべての緑色の嘔吐が手術を必要とするわけではありません。しかし、家庭で原因を見分けることはできません。「1回だけ」「吐いた後は機嫌がよい」「熱がない」だけで安全とは判断できない点が大切です。
胆汁の色は、典型的には黄色ではなく濃い緑色です。ただし、照明、ミルクや離乳食の色、衣類への染み込みで見え方が変わります。保護者が色を言葉だけで正確に伝えるのは難しいため、可能なら吐いたものをスマートフォンで撮影してください。受診を遅らせない範囲で、おむつやタオルを袋に入れて持参する方法もあります。
「黄色か緑か分からない」場合でも、乳児が繰り返し吐く、おなかが張る、ぐったりするなどを伴えば、色の判定に時間をかけず相談してください。
| 状態 | 行動 |
|---|---|
| 呼びかけへの反応が弱い、意識がぼんやり、けいれん | 119番 |
| 顔色が青白い・灰色、冷や汗、手足が冷たい | 119番 |
| 呼吸が苦しそう、唇が紫色 | 119番 |
| 激しく泣くのとぐったりを繰り返す、強い腹痛、おなかが硬く著しく張る | 救急受診。移動が難しい、急速に悪化する場合は119番 |
| 濃い緑色の嘔吐があるが、今は反応・呼吸・顔色が保たれている | 通常予約を待たず、小児救急を扱う医療機関へ直ちに連絡・受診 |
迷う場合は東京都の救急相談センター#7119、子どもの症状は#8000で相談できます。ただし、意識・呼吸・顔色がおかしいときは電話相談を待たず119番です。
腸閉塞が疑われるときは、病院で評価が終わるまで飲食を止める対応が行われます。家庭では、救急隊・受診先の指示を優先してください。吐いたときは窒息を避けるため顔を横に向け、呼吸を見守ります。
医療機関では、全身状態、脱水、腹部の張りや痛み、血流の状態などを確認します。必要に応じて血液検査、腹部超音波、X線、造影検査などが検討されます。腸回転異常や中腸軸捻転が疑われれば、小児外科のある医療機関へ緊急搬送・紹介し、手術が必要か判断します。
吐き気止めで嘔吐が一時的に止まっても、重大な原因が否定されたことにはなりません。症状だけを抑えて家庭で経過を見るのではなく、原因を調べることが重要です。
永福町駅前みんなのクリニックは、小児科・小児外科を診療しています。緑色ではなく、呼吸・顔色・反応が保たれた嘔吐については、症状と診察所見から脱水、感染症、便秘、胃食道逆流などを評価し、必要に応じて専門医療機関へ紹介します。当院で対応できない場合は、対応可能な医療機関をご案内します。
通常診療のWEB予約
緑色の嘔吐や緊急症状では、この予約を待たず救急受診してください。緊急性のない嘔吐や、吐いた後の水分・食事再開について相談したい場合にご利用ください。
予約枠が埋まっている場合は予約なしでの受診も可能ですが、緊急症状は来院前に救急対応を優先してください。
当院は東京都杉並区和泉3丁目4-7、京王井の頭線「永福町駅」から徒歩3分です。平日は毎日19時まで診療しています。最新の診療情報は公式サイトをご確認ください。
一般的な嘔吐後の水分・食事再開については、関連記事「子どもが吐いたら何を飲ませる?経口補水液・ミルク・食事再開と受診の目安」もご覧ください。ただし、緑色の嘔吐にはこの家庭ケアを当てはめず、救急受診を優先します。
「元気そうだから大丈夫」と自己判断しないことが、腸を守るために重要です。迷ったときは、吐いたものの色と赤ちゃんの現在の状態を具体的に伝えてください。
※本記事は一般的な情報です。個々の状態の診断には診察が必要です。緊急症状がある場合は、通常診療の予約を待たずに救急要請・救急受診してください。
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