便が黒くても、すべてが出血とは限りません。鉄剤や一部の胃腸薬で便が濃くなることがあります。一方、のりのように黒く、つやや粘りのある便(タール便)は、胃や十二指腸などからの出血で起こることがあります。
予約を待たず救急要請を考える症状
このようなときは通常のWEB予約を待たず、119番へ。判断に迷う場合は、東京消防庁救急相談センター #7119(24時間・年中無休)に相談できます。
消化管の上のほうで出血すると、血液が消化され、便が黒くタール状に見えることがあります。米国国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)は、消化管出血の症状として、黒いタール状の便、赤色または暗赤色の血便、吐血などを挙げています。
見た目だけで出血かどうかを確定することはできません。食べ物や薬でも色は変わります。「鉄剤を飲んでいるから」と決めつけず、便の状態と全身症状を合わせて判断することが大切です。
鉄剤では、便が普段より濃くなることがあります。これはよく知られた副作用ですが、英国NHSも、便が黒いタール状、赤い、または体調不良を伴う場合には医療者へ相談するよう案内しています。
ビスマス製剤では、便や舌が一時的に黒くなることがあります。服用を終えると戻ることが多いとされています。ただし、薬による色の変化か、出血によるものかを自分だけで判定できない場合は受診してください。
ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDs、アスピリン、抗凝固薬・抗血小板薬などを使っている方では、薬の名前と服用量を医師に伝えることが重要です。処方薬を自己判断で中止せず、緊急症状がある場合は救急要請、そうでなければ早めに処方医または医療機関へ相談してください。
| 目安 | 症状・状況 | 行動 |
|---|---|---|
| 今すぐ | 失神、意識の変化、冷や汗、息苦しさ、著しい顔色不良、吐血、強い腹痛など | 119番。迷う場合は#7119 |
| 当日〜早め | タール状の黒い便が続く、疲れ・動悸・めまいがある、NSAIDsや血液を固まりにくくする薬を使用中、胃潰瘍歴がある | 当日中を目安に医療機関へ相談 |
| 予定相談 | 鉄剤やビスマス製剤の開始後に濃くなったが、救急症状はない。それでも原因がはっきりしない | 薬を自己中止せず、診療時間内に相談 |
緊急症状がある方は、WEB予約を待たず119番へ連絡してください。
可能であれば、ご自身の端末に便の写真を記録しておくと、色や状態を伝えやすくなります。個人情報として扱い、SNSなどには載せないでください。便そのものは、医療機関から指示がない限り持参する必要はありません。
受診時は、マイナ保険証または健康保険証、お薬手帳、服用中の薬が分かるものをお持ちください。
当院の一般内科では、黒い便の経過、腹部症状、服用薬などを確認し、診察を行います。必要に応じて検査や、内視鏡検査・救急対応が可能な医療機関への紹介を検討します。黒い便だけで原因を断定することはできませんので、診察時に個別に判断します。
便潜血検査で「陽性」と言われた方は、目で見える黒い便とは検索意図が異なります。こちらの便潜血陽性後の受診案内も参考にしてください。
永福町駅前みんなのクリニック
〒168-0063 東京都杉並区和泉3丁目4-7
電話:03-3324-1000
臨時の診療変更がある場合があります。受診前に診療案内と最新のお知らせをご確認ください。WEB予約が埋まっている場合の受診方法は、予約なし来院・電話予約の案内をご覧ください。
本記事は一般的な医療情報です。症状や背景により必要な対応は異なります。緊急症状がある場合は、本記事やWEB予約を待たず救急要請してください。
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