先に結論です。硬い便の表面やトイレットペーパーに少量の鮮血がつく場合は、肛門が切れた「裂肛」が一因として考えられます。ただし、強い腹痛を繰り返す、嘔吐する、ぐったりする、顔色が悪い、血と粘液が混じる、黒いタール状の便、大量の出血がある場合は、便秘と決めつけず救急受診が必要です。
特に乳幼児の腸重積は、血便が出る前から進行することがあります。「血便が出るまで待つ」のは避けてください。
見た目だけで原因を確定することはできません。赤い食品などで便が赤く見えることもありますが、判断に迷う場合は受診してください。
裂肛は肛門の皮膚が切れた状態です。硬い便や太い便のあとに、便の表面や紙へ鮮やかな赤い血が少量つく、排便時に痛がるという形で気づくことがあります。米国大腸肛門病学会も、裂肛でみられる症状として排便時の痛みと、便・紙につく鮮血を挙げています。
一度の少量出血でも、便秘や痛みが続くと、痛いから排便を我慢し、さらに便が硬くなる悪循環が起こり得ます。当院の小児外科案内でも、小児の便秘は生活習慣や体質が多い一方、治療が必要な病気が隠れる場合があるため、2〜3日以上排便がないときは相談を勧めています。
腸重積は、腸の一部が隣の腸へ入り込み、腸閉塞や血流障害を起こす病気です。急な腹痛が繰り返し、嘔吐やぐったりした様子を伴うことがあります。血便は典型的な所見の一つですが、出ないことも、遅れて現れることもあります。当院の診療案内でも腸重積症は小児外科の対象疾患に含まれていますが、緊急症状があるときは通常予約を待たず、救急医療機関へ向かってください。
意識や呼吸がおかしい、顔色が著しく悪い、動けないほどの状態なら119番を優先してください。判断に迷う場合は、東京都の救急相談センター#7119、子どもの夜間・休日の相談は#8000も利用できます。
元気で、硬い便のあとに鮮血がごく少量ついただけでも、繰り返す場合は予定受診で原因を確認しましょう。市販の浣腸・下剤・軟膏を自己判断で続ける前に、年齢、体重、腹痛や嘔吐の有無を含めて医療機関へ相談してください。強い腹痛や嘔吐がある場合に浣腸を使って様子を見るのは避けます。
可能なら便だけが写る写真をスマートフォンで記録してください。お子さんの顔や陰部を撮影する必要はありません。おむつや便そのものを持参するかは、受診先の指示に従ってください。
当院では小児科・小児外科として、便秘、肛門周囲の症状、腸重積症や腸閉塞などを含む消化管症状の初期評価を行います。診察では、経過、便の状態、腹痛や嘔吐の有無を確認し、お腹や肛門周囲の状態を診ます。緊急検査や処置が必要、または当院で対応できないと判断した場合は、対応可能な医療機関をご紹介します。
住所は東京都杉並区和泉3丁目4-7、京王井の頭線「永福町駅」から徒歩3分です。診療時間は平日9:00〜13:00・15:00〜19:00、土曜9:00〜13:00です。最新の休診・診療情報は公式サイトでご確認ください。
予約優先です。緊急症状がある場合は予約画面を待たず、119番または救急医療機関を利用してください。
食品や着色料などで赤く見えることもありますが、見た目だけでは区別できません。腹痛、嘔吐、ぐったりなどがあれば食品のせいと決めつけず救急受診してください。
元気で少量の鮮血だけなら緊急性が低いこともありますが、繰り返す出血、痛み、便秘は早めに相談してください。便を軟らかく保つ治療が必要な場合があり、年齢に合った方法を診察で決めます。
いいえ。血便は遅れて出ることがあります。繰り返す強い腹痛、嘔吐、ぐったり、顔色不良があれば、血便を待たずに救急受診してください。
本記事は一般的な情報です。診断や治療は年齢・症状・診察所見で異なります。緊急性が疑われる場合は、記事や予約画面より救急受診を優先してください。
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