子どもの溶連菌(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)が、東京都で増えています。東京都感染症情報センターの週報では、2026年第41週(10月5日〜10月11日)の定点当たり報告数が0.80(211件)と、前週の0.65(171件)から増加しました[1]。インフルエンザの注意報が続くなか、マイコプラズマ肺炎やRSウイルスとともに、保護者の方が気になる病気が重なっている時期です。
この記事では、「のどが強く痛い」「舌がいちごのようにブツブツしている」「熱のあとに体に発疹が出た」というお子さんについて、溶連菌の特徴・受診の目安・登園の考え方を、港区・大田区など自治体の資料と保育所の感染症対策ガイドラインに基づく案内から、よくある質問6つにまとめました。永福町駅前みんなのクリニック(京王井の頭線 永福町駅徒歩3分)は小児科・内科があり、発熱のお子さんは事前のお電話なしで来院できます。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、小児科の定点医療機関から報告される病気です。東京都の2026年第41週(10月5日〜10月11日)の週報では、定点当たり0.80・211件で、前週(0.65・171件)から増えました[1]。同じ週のインフルエンザは15.88(前週15.87)で注意報が続き、マイコプラズマ肺炎は4.88(前週3.72)、RSウイルス感染症は1.22(前週0.81)と、子どもの呼吸器の感染症が同時に増えています[1]。
「のどの痛みと高熱」はインフルエンザとも溶連菌とも重なる症状です。どちらか(または別の病気か)は診察で確かめますので、下の目安を参考に受診をご検討ください。
A. A群溶血性レンサ球菌という細菌による、のど(上気道)の感染症です。潜伏期間はおおむね2〜5日とされています。突然の38℃以上の発熱、のどの赤み、いちご状の舌(舌の表面が赤くブツブツする)などが現れ、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。3歳以下では、鼻炎の症状・発熱・不機嫌・食欲不振といった形で出ることがあります。多くは3〜5日で熱が下がり、1週間以内に良くなります[2]。咳やくしゃみのしぶきを吸い込む飛沫感染と、細菌のついた手で口や鼻に触れる接触感染でうつります[2][3]。
A. 次のようなときは、小児科で診てもらうことをおすすめします。溶連菌は抗菌薬で治療できる病気で、早めの受診がすすめられています[3]。
| 見られる様子 | 考えること |
|---|---|
| 38℃以上の急な発熱と、強いのどの痛み | 診察でのどを確かめます。インフルエンザとの見分けも診察で行います |
| 舌が赤くブツブツしている(いちご状の舌) | 溶連菌で見られる特徴の一つです[2] |
| 熱のあと、体や手足に細かい赤い発疹 | まれに全身に発赤が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります[2][3] |
| 家族や園・学校で溶連菌が出ている | のどの痛みや発熱があれば、受診時にその旨をお伝えください |
水分がとれない・ぐったりしている・呼吸が苦しそう・顔色が悪いときは、夜間や休日でも受診を考えてください。判断に迷うときは東京都の小児救急相談 #8000(平日18時〜翌朝8時、土日祝・年末年始は朝8時〜翌朝8時)で看護師などに相談できます[4]。意識がおかしい・けいれんが続くなど急を要するときは119番です。
A. 自己判断で中断しないことが大切です。合併症として、肺炎・髄膜炎・敗血症のほか、感染から数週間後にリウマチ熱や急性糸球体腎炎を起こすことが知られています。症状が良くなっても、主治医から指示された期間は薬を飲み切るよう、自治体の資料でも案内されています[2][3]。薬の種類や期間は診察で説明します。
A. 保育所の感染症対策ガイドラインを参照した自治体の保護者向け案内では、溶連菌感染症の登園のめやすは「抗菌薬内服後24〜48時間経過していること。ただし、治療の継続は必要」とされ、かかりつけ医が病状の回復と集団生活に支障がないことを確認してから登園する、という形になっています[5]。実際には、園によって登園届や医師の意見書などの書類が必要なことがありますので、用紙の要否は園に確かめ、受診時にお持ちいただければ記入についてご相談いただけます。学校については、学校・学校医の判断に従ってください。インフルエンザの出席停止の数え方はこちらの記事で説明しています。
A. のどが強く痛むときは、柔らかく薄味の食事にして、水分をこまめにとることがすすめられています[2]。飛沫・接触でうつるため、こまめな手洗いと咳エチケット、流行時のマスク着用が予防の基本です[2][3]。きょうだいや保護者の方に同じようなのどの痛み・発熱が出たときは、一緒に受診していただけます。大人の溶連菌については「のどが強く痛い・飲み込むと痛い」の記事をご覧ください。吐いてしまったときの水分のとり方はこちらにまとめています。
A. 溶連菌の発疹は、治まったあとに指の皮がむけることがあると案内されています[5]。経過として見られるものですが、発熱が続く・むくみ・尿の色が濃い・関節の痛みなど、いつもと違う様子があれば、合併症の確認のため早めに受診してください。
同じ時期に増えている子どものマイコプラズマ肺炎・RSウイルスの記事もあわせてご覧ください。
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この記事は2026年10月19日時点の公開情報をもとに作成した一般的な情報です。診断や治療の要否は診察で判断します。急を要すると感じたときは 119番 へ連絡してください。
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