結論:赤ちゃんの「でべそ」の多くは臍(さい)ヘルニアで、痛みがなく柔らかい場合は成長とともに自然に閉じることが多い病気です。一方で、急に硬くなった、強く痛がる、吐く、色が赤紫〜黒っぽく変わったときは、腸が戻らなくなっている可能性があるため、様子を見ずに救急受診してください。
迷ったときの目安

臍ヘルニアは、へその内側にある腹壁の穴が出生後も残り、そこから腸などが押し出されてへそがふくらんで見える状態です。泣いたり力んだりしたときに大きくなり、落ち着いたり寝たりすると小さくなることがあります。
柔らかく、痛みがないことが多く、子どもの成長とともに自然に小さくなる例が多いとされています。ただし、見た目だけでは臍肉芽腫など別の状態と区別しにくいこともあります。「これはでべそ?」「いつまで様子を見ればよい?」と迷った段階で、小児科・小児外科へ相談して構いません。
子どもの臍ヘルニアで重い合併症はまれですが、腸が穴にはまり込んで戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」や、血流が妨げられる状態は緊急です。次の症状があれば、診療時間を待たず救急医療機関を受診してください。意識が悪い、顔色が明らかに悪い、激しい痛みが続くなど切迫した状態では119番を利用してください。
痛がるへそを無理に押し戻そうとせず、速やかに医療機関へ向かってください。
痛みがなく柔らかい場合は、救急でなく通常の外来で相談できます。受診の目的は「すぐ手術を決めること」ではなく、臍ヘルニアかどうか、穴やふくらみの大きさ、皮膚の状態、年齢に応じた経過観察の方法を確認することです。
当院公式の小児外科案内では、多くが1歳ごろまでに自然に治る一方、1歳を過ぎても残る場合があると説明しています。海外の外科専門団体や研究でも、症状のない小児臍ヘルニアは自然閉鎖を期待して4〜5歳ごろまで経過を見る考え方が示されています。ただし、年齢だけで一律に決めるのではなく、大きさ、皮膚の状態、症状、見た目の悩みなどを含めて個別に判断します。
自宅で硬貨やテープを貼るのは避けてください
硬貨を当てたり、市販テープで自己流に圧迫したりすると、かぶれや傷の原因になり、効果も確立していません。医療機関で行う圧迫療法は、皮膚やヘルニアの状態を確認して方法・適否を判断するものです。自己判断で始めず、まず診察を受けてください。
診察時にふくらみが小さくなっていることもあります。緊急症状がなく安全に撮れるときだけ、普段いちばん目立つ状態の写真をスマートフォンで撮っておくと、経過を伝えやすくなります。写真撮影のために受診を遅らせる必要はありません。

永福町駅前みんなのクリニックでは、小児外科・小児科で臍ヘルニアを診察しています。へそのふくらみ、穴や皮膚の状態、痛み・嘔吐などの症状を確認し、経過観察や治療の選択肢をご説明します。院内で対応できない検査や手術が必要と判断した場合は、対応可能な医療機関へ紹介します。
当院で手術を行うという意味ではありません。また、診察を受けたすべての方に検査や治療が必要になるわけではありません。お子さんの状態に合わせて必要性を検討します。
デジスマ予約の方を優先してご案内しています。予約枠が埋まっている場合は予約なしでの受診も可能ですが、待ち時間が生じることがあります。通常の診察は原則として電話予約ではなく、WEB予約または直接来院をご利用ください。休診・臨時診療は公式サイトのお知らせで最新情報をご確認ください。

この記事は一般的な情報であり、診断の代わりにはなりません。症状が強い場合や判断に迷う場合は、医療機関へご相談ください。
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