「高血圧の薬を飲んでいるから、区民健診は受けなくていいと思っていた」というご相談をよくいただきます。結論からいうと、通院中・服薬中の方も、杉並区の区民健診(成人等健診・国保特定健診・後期高齢者健診)は受けられます。国の特定健診のQ&A集には「生活習慣病で受療中の者は、特定健診の対象者となるのか」という問いに対して「対象となる」と明記されています[1]。杉並区の案内でも、受診できないのは妊産婦の方、長期入院中の方、施設に入所している方、受診日当日に区民・杉並区国保・後期高齢者医療制度の資格がない方などで、「治療中だから受けられない」という決まりはありません[2]。
永福町駅徒歩3分の当院では、杉並区の区民健診を平日に実施しており、原則として予約なしで受診できます。受診期間は2026年6月1日〜2027年2月15日(休診日を除く)で、杉並区は「10月以降、非常に混み合います」と案内しています[2]。この記事では、通院中・薬を飲んでいる方が受診前に確認しておきたい6つのポイントを、区と国の資料の原文にそって整理しました。
杉並区の区民健診は、対象要件によって3つに分かれます。対象年齢は「2026年度(2026年4月1日から2027年3月31日)中に誕生日を迎えた満年齢」です[2]。
| 区分 | 対象者(区の原文) | 費用 |
|---|---|---|
| (1)成人等健診 | 30〜39歳で職場等で健診を受ける機会がない区民/40歳以上で生活保護または中国残留邦人等の生活支援給付を受給されている区民 | 無料 |
| (2)国保特定健診 | 40〜74歳で、杉並区国民健康保険に加入している区民 | 無料(追加健診項目の一部は有料) |
| (3)後期高齢者健診 | 後期高齢者医療制度に加入している区民 | 無料(追加健診項目の一部は有料) |
区の注意書きで「受診対象になりません」とされているのは、妊産婦の方(妊娠中または出産後1年以内)、長期入院中の方、特別養護老人ホーム、養護老人ホームなどの施設に入所している方、受診日当日に杉並区に住民登録がない方や、杉並区国保・後期高齢者医療制度の資格がない方です[2]。糖尿病・高血圧・脂質異常症などで通院していることは、除外の理由にはなっていません。国のQ&A集では、人工透析の通院治療中の方も「対象となる」としたうえで、本人の健康状態等を考慮して受診の必要性を慎重に判断すべきとされています[1]。
3つの健診の違いは、杉並区の区民健診は3種類|対象と費用の早見表にまとめています。
区民健診の当日は、血液検査の精度を高めるため「受診前10時間以上は水以外の飲食物を摂取しないでください(最低でも食事開始後3.5時間以上経過しないと受診できません)」と案内されています。そのうえで、区の原文には「医師から食事や薬の服用等の指示を受けている方は、その指示に従ってください」と書かれています[2]。
つまり、通院中の方は「健診だから薬を抜く」のではなく、ふだん通りに飲んでよいか・朝食をどうするかを主治医に確認し、その指示を優先してください。とくに血糖を下げる薬やインスリンを使っている方は、食事を抜いた状態で薬だけ使うと低血糖のおそれがあるため、自己判断で変えないことが大切です。判断に迷う場合は、当院で健診を受ける際にお電話でご相談いただけます。当日の流れは 杉並区 区民健診の当日の流れ|前日の食事・持ち物 をご覧ください。
国の「標準的な健診・保健指導プログラム(2024年度版)」の標準的な質問票は、最初の3問が「現在、a〜cの薬の使用の有無」で、a. 血圧を下げる薬、b. 血糖を下げる薬又はインスリン注射、c. コレステロールや中性脂肪を下げる薬を「はい・いいえ」で答える形です。続いて、医師から脳卒中や心臓病にかかっているといわれたり治療を受けたことがあるか、も尋ねられます[3]。
これらの回答は、健診のあとで特定保健指導の対象になるかどうかの判定(階層化)に使われます[3]。薬の名前が分からないときは、お薬手帳や薬の説明書を持参していただくと、問診のときに確認できます。
区民健診の基本検査(問診・身体測定・血圧・尿・血液検査)は全員が受けられます。これに加えて、貧血検査・心電図検査・血清クレアチニン検査は「国が定める実施基準に該当する方、もしくは医師が必要と認めた場合」に、眼底検査は「国が定める実施基準に該当する方で、医師が必要と認めた場合」に実施されます[2]。
この詳細な健診項目について、区の注意書きには「現在、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、虚血性心疾患、脳血管疾患等により、病院で治療中の方は受診する必要はありません」と書かれています[2]。通院先で同じ検査を定期的に受けている方は、健診で重ねて行う必要がないという趣旨です。基準の詳しい内容は 区民健診の心電図・貧血・眼底検査は誰が受けられる? にまとめています。
国保特定健診(40〜74歳)を受けると、後日、結果とあわせて情報提供があり、生活習慣病のリスクが高いと判定された方には「特定保健指導利用券」が届きます。ただし杉並区の案内では、特定保健指導の対象は、杉並区国保に加入する40歳以上の方で、健診の結果リスクが高いと判定され、かつ「糖尿病・脂質異常症・高血圧症のいずれの内服治療を行っていない方」です[4]。国のQ&A集にも「特定保健指導の階層化においては、糖尿病、高血圧症又は脂質異常症の治療に係る薬剤を服用している者を除くこととしている」とあります[1]。
薬を飲んでいる方は保健指導の案内が来ないのがふつうで、これは「結果が悪くなかった」という意味ではありません。生活習慣の相談は、主治医や健診を受けた医療機関で続けてください。
杉並区の決まりでは、健診結果は受診した医療機関の医師による対面説明(無料)を受けることになっており、ほかの医療機関では説明を受けられません。区からは健診結果は送られないため、結果用紙は大切に保管するよう案内されています[2]。
「かかりつけで毎月採血しているのに、健診で同じ検査をするのは無駄では」と感じる方もいらっしゃいます。区民健診の血液検査は、脂質(HDL・LDL・中性脂肪)、肝機能(AST・ALT・γ-GT)、血糖・HbA1c、尿酸の組み合わせで、通院中の病気以外の項目が初めて分かることもあります。判定値の読み方は 区民健診の結果の見方|受診勧奨判定値の早見表 をご覧ください。なお、区が実施する区民健診・区がん検診と、医療機関が実施する人間ドックとの併用はできません[2]。
永福町駅徒歩3分の当院では、杉並区の区民健診(成人等健診・国保特定健診・後期高齢者健診)を平日に実施しています。平日は原則として予約なしで受診・接種できます。診療時間は平日9:00〜13:00/15:00〜19:00、土曜9:00〜13:00です(受付締切はサービスごとに異なり、お子さんの定期接種は午前12:40・午後18:40まで、大人のインフルエンザは午前12:30・午後18:30まで)。採血を含まない項目は検査内容によって当日に結果をお渡しできる場合があり、採血を含む項目は後日の説明になります(結果の郵送は別途500円)。
通院中の病気の主治医が当院でない場合も、健診は当院で受けられます。結果の説明は当院の医師が行いますので、結果用紙を主治医にもお見せください(杉並区の国保特定健診|よくある質問6つ)。近隣の明大前・西永福・浜田山・方南町からも、京王井の頭線・京王線でお越しいただけます。
A. あります。国のQ&A集では、生活習慣病で受療中の方も特定健診の対象とされています。健診では脂質・肝機能・血糖・尿酸・尿検査など、通院中の病気以外の項目も調べますので、新しい異常の発見につながることがあります。
A. 杉並区の案内では「医師から食事や薬の服用等の指示を受けている方は、その指示に従ってください」とされています。自己判断で中止せず、主治医の指示を優先してください。迷う場合は受診前に当院へお電話ください。
A. 心電図・貧血・血清クレアチニン・眼底検査は、国の基準に該当する方や医師が必要と認めた場合に実施する項目で、区の案内では糖尿病・高血圧症・脂質異常症・虚血性心疾患・脳血管疾患等で病院で治療中の方は受診する必要はないとされています。基本検査(血液・尿・血圧など)は全員が受けられます。
A. 杉並区の特定保健指導の対象は、糖尿病・脂質異常症・高血圧症のいずれの内服治療も行っていない方です。薬を飲んでいる方には通常、利用券は届きません。生活習慣の相談は主治医や健診を受けた医療機関にご相談ください。
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永福町駅 徒歩3分|内科・小児科・外科
区民健診は平日に実施しています。通院中の方も、平日は原則として予約なしで受診できます(平日19時まで・土曜13時まで)。健診結果や持病のご相談は下のボタン(診察のWEB予約)からどうぞ。
お電話でのご相談:03-3324-1000
この記事は2026年10月30日時点の公開情報をもとに作成した一般的な情報です。健診の受け方や当日の薬の扱いは、治療中の病気や体調によって異なりますので、主治医の指示を優先し、診察で個別に確認します。制度は変わることがあります。
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