結論:立ったとき、せきや力みで「足の付け根」がふくらみ、横になると目立たなくなる場合は、成人の鼠径(そけい)ヘルニアの可能性があります。痛みがなくても自然に治る病気ではないため、外科で一度確認しましょう。ふくらみが戻らず強く痛む、腹痛や嘔吐を伴う場合は緊急性があります。
まず確認したい受診の目安
今すぐ救急受診
- ふくらみが硬く、横になっても戻らない
- 足の付け根やおなかに強い痛みがある
- 吐き気・嘔吐、腹部の張りを伴う
- 冷や汗、顔色不良、ぐったりする
腸が締め付けられる「嵌頓(かんとん)」の可能性があります。強い腹痛など切迫した症状があれば119番へ。判断に迷うときは東京消防庁救急相談センター#7119も利用できます。
当日〜早めに相談
- 新しく痛みや赤みが出た
- ふくらみが急に大きくなった
- 出たり戻ったりを繰り返し、戻りにくくなった
- 生活や仕事に支障がある
緊急症状がなくても、症状の変化は早めに外科へご相談ください。
通常の外科予約
- 立つと出て、横になると小さくなる
- 痛みはないが左右差や膨らみに気づいた
- せき、排便時の力み、重い物を持つと目立つ
予約枠から外科の受診をご検討ください。診断がついていない段階でも相談できます。
鼠径ヘルニア(脱腸)とは
おなかの壁の弱い部分から、腸などの組織が足の付け根へ押し出される病気です。立ったときや腹部に力が入ったときにふくらみ、横になると目立たなくなることがあります。成人では自然にふさがることはなく、根本的な治療は手術です。ただし、症状や全身状態によって治療時期の考え方は異なるため、専門医と相談して決めます。
足の付け根のふくらみには、リンパ節の腫れ、脂肪のかたまり、血管の病気など別の原因もあります。見た目だけで自己診断せず、診察を受けることが大切です。
診察では何を確認する?
症状の経過を聞き、立った状態と横になった状態で、足の付け根を見たり触れたりして確認します。診察だけでは判別しにくい場合は、超音波などの画像検査が検討されます。手術が必要と判断される場合や詳しい評価が必要な場合は、対応できる外科専門医・医療機関につなぎます。
受診前にメモしておくと役立つこと
- 右・左・両側のどこに出るか
- いつから、どのような場面で出るか
- 横になると目立たなくなるか
- 痛み、吐き気、便やガスの出にくさがあるか
- 大きさや戻りやすさが変わってきたか
ふくらみが診察時に消えていることもあります。無理に再現しようとせず、普段の状態を言葉で伝えてください。
永福町駅前みんなのクリニックで相談できること
当院は内科・小児科・外科・小児外科を標榜しています。成人の足の付け根のふくらみについて、緊急性の判断と初期評価を行い、必要に応じて手術を扱う専門医療機関へご紹介します。当院で手術を行うという意味ではありません。
診療時間は平日9:00〜13:00、15:00〜19:00、土曜9:00〜13:00です。土曜午後・日曜・祝日は休診です。予約なしでも受診できますが、予約の方が優先されます。強い痛みや嘔吐など緊急症状がある場合は予約枠を待たず、救急受診をご検討ください。
緊急症状がない方は、外科の受診予約をご利用ください
永福町駅から徒歩3分/杉並区和泉3丁目4-7
お子さんの足の付け根の腫れについては、症状や治療の考え方が成人と異なります。詳しくは子どもの鼠径ヘルニアの記事をご覧ください。予約枠が埋まっている場合の受診方法は予約なし受診のご案内もご確認ください。
症状が落ち着いているうちに外科で確認を
参考資料
- 日本ヘルニア学会「鼠径部ヘルニアについて」
- 国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター「鼠径ヘルニア」
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」
- 東京消防庁「救急相談センター #7119」
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本記事は一般的な情報です。症状や治療方針は一人ひとり異なります。強い症状がある場合は記事だけで判断せず、医療機関へご相談ください。

