子どもの百日せき(百日咳)は、東京都では2026年も例年より多い状態が続いています。東京都感染症情報センターの週報では、2026年第41週(10月5日〜11日)の百日せきの報告は9件、2026年の累計は580件でした[1]。目黒区の案内によると、2025年は東京都・全国ともに全数把握の開始以来最多の報告数となり、2026年の患者数は2025年より低い値で推移しているものの、例年より高い値が続いています[2]。
百日せきは、生後6か月未満の赤ちゃんでは命に関わることがある病気です[3]。いちばん確かな予防は、杉並区の定期接種である五種混合ワクチンを生後2か月になったらすぐに始めること[2][4]。この記事では、都の流行状況、百日せきの経過、赤ちゃんを守るワクチンの受け方、受診の目安を、公的資料にもとづいてまとめます。永福町駅徒歩3分の当院(永福町駅前みんなのクリニック)では、お子さんの定期接種は平日は原則として予約なしで受けられます。
百日せきは、医師が診断したすべての患者を届け出る「全数把握」の感染症です。東京都感染症情報センターの週報によると、2026年第41週(10月5日〜11日)の都内の報告数は9件(前週は4件)、2026年の累計は580件でした[1]。
目黒区の感染症流行情報(2026年3月30日更新)では、2025年は東京都・全国ともに全数把握の開始以来最多の報告数となったこと、2026年の患者数は2025年より低い値で推移しているが例年より高い値が続いていることが説明されています[2]。流行の山は越えたとしても、「身近にある病気」として、赤ちゃんのいるご家庭では知っておきたい状況です。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年第41週(10月5日〜11日)の都内報告数 | 9件(前週4件) | [1] |
| 2026年の都内累計(第41週まで) | 580件 | [1] |
| 2025年の状況 | 東京都・全国ともに全数把握の開始以来最多の報告数 | [2] |
| 2026年の傾向 | 2025年より低い値で推移しているが、例年より高い値が続いている | [2] |
東京都感染症情報センターの病気の解説(2025年7月22日更新)によると、病原体は百日咳菌で、咳やくしゃみのしぶきによる飛まつ感染で広がります。潜伏期間は7〜10日程度で、初めは風邪のような症状から始まり、その後、咳が徐々に強くなります[3]。
| 時期 | 長さの目安 | 経過 |
|---|---|---|
| カタル期 | 約2週間 | 風邪のような症状から、咳が徐々に強くなる |
| 痙咳期(けいがいき) | 約2〜3週間 | 短い咳が連続的に起こり、咳の最後に大きく息を吸い込み、痰を出しておさまる、という発作を繰り返す |
| 回復期 | 2〜3週間 | 激しい咳は徐々におさまるが、発作性の咳が時折みられる |
東京都感染症情報センター「百日咳」[3]の記載をもとに作成。
注意したいのは年齢による違いです。赤ちゃんでは無呼吸発作などの重篤な状態になることがあり、生後6か月未満では死に至る危険の高い疾患とされています[3]。目黒区の案内でも、1歳未満、特に生後6か月未満の乳児は重症化しやすく、まれに死に至ることもあると説明されています[2]。
一方、大人や年長の子どもでは、咳が長く続くものの比較的軽症で経過することが多く、受診や診断が遅れることがあります[3]。軽症でも菌を排出するため、予防接種を受けていない新生児・乳児がいる家庭では注意が必要、と都は呼びかけています[3]。「家族の長引く咳が、実は赤ちゃんの感染源だった」という形が起こりうる病気です。
治療にはマクロライド系抗菌薬が使われます[3]。抗菌薬が必要かどうか、どの薬を使うかは、診察で医師が判断します。
都の解説は「有効な予防法は予防接種です」と明記しています[3]。百日せきを防ぐワクチンは、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブをまとめて防ぐ五種混合(DPT-IPV-Hib)で、杉並区の定期接種(無料)です[4][5]。目黒区の案内も、定期接種の対象となる生後2か月になったら、すぐにワクチンを接種するよう呼びかけています[2]。
杉並区「定期予防接種の種類」(2026年4月1日更新)の表の内容は次のとおりです[5]。
| 項目 | 五種混合(DPT-IPV-Hib) |
|---|---|
| 対象年齢 | 生後2か月〜7歳6か月になるまで |
| 回数 | 4回 |
| 接種間隔 | 1〜3回目:20日以上/追加(4回目):3回目接種終了後、6か月以上 |
| 標準的な接種時期 | 1回目:生後2か月〜7か月/2〜3回目:1回目以降、各回20日〜56日の間隔をあける/追加(4回目):3回目接種終了後、6か月〜1年6か月の間隔をあける |
| 予診票 | 生後3か月になるまでに定期予防接種予診票(冊子)を郵送 |
| 費用 | 定期予防接種は「予防接種法」に基づき、無料で接種を受けることができます |
杉並区の予診票は、東京23区・三鷹市・武蔵野市の契約医療機関で使用できます(BCGは東京23区のみ)。満12歳以下のお子さんの接種には保護者の同伴が必要です。転入や紛失などで杉並区の予診票がない場合は、予診票の交付・再交付申請が必要です[4]。
生後6か月未満がもっとも危ない時期だからこそ、生後2か月・3か月・4か月と標準の時期どおりに1〜3回目を進めることが大切です。五種混合の回数や間隔のくわしい説明は 杉並区の五種混合ワクチン|生後2か月から4回、生後2か月のスタートの全体像は 赤ちゃんの予防接種は生後2か月から をご覧ください。四種混合+ヒブで始めたお子さんの残りの回数については ヒブワクチン単独製品の販売終了 の記事にまとめています。
なお、目黒区の案内には、日本小児科学会が就学前と11〜12歳での任意の追加接種を推奨している旨の記載があります[2]。ワクチンの免疫効果の持続は5〜10年程度とされているため[3]、年長のお子さんや大人の追加接種についてはかかりつけ医にご相談ください(当院での任意接種の取り扱いは、公式サイトの予防接種ページでご確認ください)。
百日せきは初めは風邪と区別がつきません。次の表は、都の解説[3]にある経過・重症化の記載をもとに、ご家庭で見分けやすいように言い換えた受診の目安です。診断は診察で判断します。
| ようす | 目安 |
|---|---|
| 赤ちゃんが咳のあとに息を止める・顔色や唇の色が悪くなる・ぐったりしている | 夜間・休日でも相談・受診を。迷ったら東京都の小児救急相談 #8000(平日18時〜翌朝8時、土日祝・年末年始は8時〜翌朝8時)[6]。呼吸がおかしい、反応が弱いときは119番 |
| 短い咳が連続し、最後にヒューッと大きく息を吸い込む発作を繰り返す | できるだけ早く小児科へ |
| 風邪のあと、咳だけが1〜2週間を超えて続く・夜に咳き込んで眠れない | 小児科・内科へ。長引く咳はマイコプラズマ肺炎やRSウイルスなど、ほかの感染症でも起こります |
| 家族に長引く咳の人がいて、家に生後6か月未満の赤ちゃんがいる | 咳をしている家族が受診し、赤ちゃんから離れる・マスクをするなどの対策を。赤ちゃんの定期接種を予定どおり進める |
咳が長引くときのほかの病気については、子どものマイコプラズマ肺炎が東京で増加中、子どものRSウイルスが東京で増加中 もあわせてご覧ください。園や学校への登園・登校の目安は 保育園・幼稚園、いつから登園できる? にまとめています。
五種混合は、1〜3回目を20日以上の間隔で受け、3回目から6か月以上あけて追加の4回目を受ける4回接種のワクチンです。回数を重ねることで免疫をつけていくため、標準の時期(1回目は生後2か月〜7か月、2〜3回目は各回20〜56日の間隔)どおりに進めることが大切です。間があいてしまった場合も、対象年齢(7歳6か月になるまで)のうちであれば定期接種として続けられますので、母子健康手帳を持ってご相談ください。
かかります。大人や年長の子どもでは咳が長く続くものの比較的軽症で経過することが多く、受診や診断が遅れることがあります。軽症でも菌を排出するため、予防接種を受けていない新生児・乳児がいる家庭では注意が必要です。長引く咳があり、家に赤ちゃんがいる方は、早めに内科・小児科にご相談ください。
登園・登校を再開できる時期は、園や学校、学校医の判断に従います。園によっては医師の意見書や登園届などの書類が必要なことがあります。用紙は園に確認し、受診のときにお持ちいただければ相談できます。
当院は杉並区の子どもの定期接種の契約医療機関で、五種混合を取り扱っています。定期接種は原則として予約なし・当日接種が可能です(受付は午前12:40・午後18:40まで)。母子健康手帳と杉並区の予診票(冊子)をお持ちください。接種の順番や日程はご相談ください。
| 内容 | 平日 | 土曜 |
|---|---|---|
| 診療時間 | 9:00〜13:00/15:00〜19:00(水・木も診療) | 9:00〜13:00(午後・日・祝は休診) |
| 子どもの定期接種(五種混合など) | 原則として予約なし。受付 午前12:40・午後18:40まで | 予約制(お子さんは接種を受ける人数分の予約枠が必要) |
| 大人の任意のインフルエンザ | 原則として予約なし。受付 午前12:30・午後18:30まで | 予約制 |
| 65歳以上の区のインフルエンザ(定期接種) | 受付 午前12:40・午後18:40まで | 予約制 |
ご家族みんなで同じ日に。平日は予約なしで、生後6か月のお子さんから65歳以上の方まで、ご家族そろって予防接種を受けられます。赤ちゃんの五種混合と、保護者やきょうだいのインフルエンザ接種・診察を同じ日に済ませることもできます。くわしくは 家族みんなで同じ日にインフルエンザ予防接種 をご覧ください。
咳や発熱で受診されるお子さんには隔離室をご用意しています。発熱の方は事前のお電話なしでそのまま来院いただけます。院内には授乳室・おむつ交換台もあります。
永福町駅 徒歩3分|内科・小児科・外科
お子さんの定期接種は、平日は原則として予約なしで受診・接種できます(受付 午前12:40・午後18:40まで)。ご家族の接種・診察も同じ日に。下のボタンは診察のWEB予約です。
お電話でのご相談:03-3324-1000
永福町駅前みんなのクリニック/〒168-0063 東京都杉並区和泉3丁目4-7/京王井の頭線「永福町駅」徒歩3分/電話 03-3324-1000。診療時間は月〜金 9:00〜13:00/15:00〜19:00、土 9:00〜13:00(土曜午後・日曜・祝日は休診)。西永福・明大前・浜田山・方南町・下高井戸からもご利用いただいています。くわしくは アクセス・小児科のご案内・予防接種のご案内 をご覧ください。
この記事は2026年10月22日時点の公開情報をもとに作成した一般的な情報です。診断や治療の要否は診察で判断します。急を要すると感じたときは 119番 へ連絡してください。
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