最初に知りたい結論:健診で尿潜血が「+」でも、直ちにがんや腎臓病と決まるわけではありません。ただし、症状がないまま尿路結石、腎臓の病気、尿路の腫瘍などが見つかることもあるため、結果票を放置せず医療機関へ相談してください。特に、目で見て赤い尿、血の塊、排尿できない、発熱を伴う背中・脇腹の痛みがある場合は、健診の再検査を待たず早めの受診が必要です。
「生理中だったから」「前日に運動したから」と思って、そのままにしてよいのか迷う方は少なくありません。尿潜血は一時的に陽性になることもありますが、検査結果だけでは原因を区別できません。
この記事では、永福町・杉並区で健診結果を受け取った方へ、尿潜血+の意味、再検査の準備、内科・泌尿器科を受診する目安を整理します。
尿潜血検査は、試験紙を使って尿中の血液成分を調べるスクリーニングです。陽性でも尿が赤く見えるとは限りません。見た目では分からず、顕微鏡などの検査で赤血球が確認される状態を顕微鏡的血尿、赤色・ピンク色・茶褐色など目で見て分かる血尿を肉眼的血尿と呼びます。
日本泌尿器科学会は、血尿を腎臓や尿の通り道にある病気の重要なサインとし、症状がなくても放置せず早めに専門医へ相談するよう勧めています。
一方で、試験紙の「+」だけでは、病気の種類も重症度も確定しません。再検査では、尿中の赤血球、尿たんぱく、腎機能、感染を示す所見、血圧、症状や既往歴などを組み合わせて判断します。
月経中やその前後、激しい運動の直後、尿路感染症などでは、尿潜血が陽性になることがあります。しかし「一時的な影響らしい」と自己判断するだけでは、別の原因を除外できません。
なお、2025年改訂の米国泌尿器科学会/SUFUガイドラインでは、顕微鏡的血尿の評価を年齢、性別、喫煙歴、尿中赤血球数、肉眼的血尿の有無などでリスク別に行う枠組みが示されています。全員に同じ精密検査をするのではなく、原因やリスクに応じて検査を選ぶ考え方です。日本での実際の検査は、国内の診療状況と個々の状態に合わせて決まります。
| 状態 | 受診の目安 |
|---|---|
| 尿潜血+だが、尿の色は普通で症状がない | 結果票を持って予定受診。放置せず、再検査や紹介の必要性を確認します。 |
| 赤い・ピンク・茶褐色の尿、排尿痛、頻尿、発熱、背中や脇腹の痛み | 当日〜早めに受診。感染症、結石、腎臓や尿路の病気を評価します。 |
| 血の塊が出る、尿が出ない、強い痛みと嘔吐、高熱でぐったり、冷汗・ふらつき | 救急受診。意識が悪い、立てない、急速に悪化する場合は119番を検討してください。 |
「血尿が止まったから大丈夫」とは限りません
肉眼的血尿は一度だけで止まることがあります。痛みがなくても重要な病気のサインになり得るため、色が元に戻っても早めに相談してください。抗凝固薬・抗血小板薬を飲んでいる方も、薬のせいと決めつけず、自己判断で休薬せずに受診してください。
女性で排尿時の痛みや頻尿がある方は、関連記事の膀胱炎を疑う症状と受診目安もご覧ください。
尿潜血+の多くが重い病気というわけではありませんが、原因の幅が広いため、年齢や症状だけで自己判断できません。特に肉眼的血尿、喫煙歴、繰り返す尿潜血、尿たんぱくや腎機能異常の併存は、受診時に必ず伝えてください。
尿を自宅から容器に入れて持参する必要はありません。採尿の要否や方法は受診先の案内に従ってください。
当院では、健診で尿潜血+を指摘された方の最初の相談を受け付けています。結果票、症状、血圧、服薬、既往歴などを確認し、必要な検査や泌尿器科・腎臓内科など専門医療機関への紹介を検討します。
尿たんぱくも指摘された方は、健診で尿たんぱく陽性だった場合の受診目安も参考にしてください。
永福町駅前みんなのクリニック
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※2026年9月21日時点で確認した情報です。この記事は一般的な情報であり、個別の診断や検査内容を決めるものではありません。
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