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ワクチンの語源は「雌牛」|1796年の牛痘から1980年の天然痘根絶まで|医療のトリビア

「ワクチン」という言葉は、英語の vaccine から来ています。その vaccine の語源は、ラテン語で雌牛を意味する vacca(ワッカ)です[1][2]。なぜ牛なのでしょうか。答えは、世界で最初のワクチンが「牛痘(ぎゅうとう)」という牛の病気を使って作られたからです。

永福町駅徒歩3分の永福町駅前みんなのクリニック(杉並区和泉)では、赤ちゃんの定期接種から大人のインフルエンザワクチンまで、ご家族が同じ日に受けられます。今回は、1歳のお子さんが受けるMR(麻しん風しん混合)ワクチンにもつながる、「ワクチン」という言葉の生まれた話です。

vaccine はラテン語の「牛の」から

英語の辞書 Merriam-Webster は、vaccine の語源を「ラテン語の vaccīnus(牛の・牛から来た)の女性形で、vacca(牛)に由来する」と説明しています[1]。語源辞典の Online Etymology Dictionary も同じく、vaccine を「牛に関する・牛から来た」という意味の形容詞(1798年)から、ラテン語の vaccinus、さらに vacca(牛)にさかのぼるとしています[2]。

もともと vaccine は、天然痘(てんねんとう)を防ぐために人に接種した「牛痘の材料」を指す言葉でした。牛痘はラテン語で variolae vaccinae(牛の痘)と呼ばれ、ここから vaccine、そして接種そのものを指す vaccination という言葉が生まれました[1][2]。

1796年5月、8歳の少年に牛痘を接種した医師

世界保健機関(WHO)の「天然痘ワクチンの歴史」によると、世界で最初のワクチンが示されたのは1796年5月です。英国の医師エドワード・ジェンナーが、乳搾りの女性サラ・ネルムズの手にできた牛痘のかさぶたから取った材料を、8歳の少年ジェームズ・フィップスに接種しました[3]。2か月後の1796年7月、ジェンナーは今度は人の天然痘の材料を少年に接種し、天然痘にかからないことを確かめました[3]。

当時、天然痘は多くの人の命を奪っていた病気で、それ以前は「軽い天然痘をわざとうつす」という危険な方法(人痘接種)が行われていました。ジェンナーの方法は、同じ考え方をより危険の少ない牛痘で行ったもの、とWHOは説明しています[3]。

「天然痘以外」にもワクチンと呼ぶようになったのはパスツール

vaccine はもともと牛痘だけを指す言葉でしたが、のちにフランスの科学者ルイ・パスツールが、牛痘以外の病気の予防接種にもこの言葉を使うようになりました。Online Etymology Dictionary は、オックスフォード英語辞典を引いて「天然痘以外の病気にこの言葉を用いるようになったのはパスツールによる」と記しています[2]。牛とは関係のないインフルエンザワクチンや麻しんワクチンにも「ワクチン」という名前が付いているのは、このためです。

1980年、天然痘は世界からなくなった

牛痘から始まった天然痘のワクチンは、その後およそ180年かけて世界中に広がりました。WHOによると、自然に発生した最後の天然痘の患者は1977年のソマリアで、1980年にWHOは天然痘の根絶を宣言しました。人の感染症で根絶が宣言されたのは、今のところ天然痘だけです[4]。

「ワクチン」という言葉に雌牛が隠れているのは、この200年あまりの歴史の名残といえます。

1歳の誕生日は、麻しん風しん(MR)ワクチンの時期です

天然痘は根絶されましたが、麻しん(はしか)は今も国内外で発生があり、杉並区では2026年11月1日から麻しんの抗体検査と予防接種の助成が始まりました(詳しくは「杉並区の麻しん抗体検査・予防接種が11月1日から無料」)。お子さんでは、杉並区の定期接種としてMR(麻しん風しん混合)ワクチン第1期を生後12か月〜24か月になるまでに1回受けます[5]。1歳で受けられる定期接種は、MRのほかに水痘(水ぼうそう)、小児用肺炎球菌の追加、五種混合の追加があります。まとめ記事「1歳の誕生日を迎えたら受ける杉並区の定期接種」をご覧ください。

当院は杉並区の予防接種契約医療機関です。子どもの定期接種は、平日は原則として予約なしで受診・接種できます(受付は午前12:40・午後18:40まで)。大人のインフルエンザワクチン(任意)も平日は予約なしで受けられます(受付は午前12:30・午後18:30まで)。土曜のワクチンは予約制で、お子さんは接種を受ける人数分の予約枠が必要です。ご家族みんなで同じ日に受ける流れは「家族みんなで同じ日にインフルエンザ予防接種」で、当院の予防接種の案内は予防接種のページでご確認ください。これまでのトリビアでは「BCGは何の略?」も紹介しています。

まとめ

ワクチン(vaccine)の語源はラテン語の vacca(雌牛)。1796年にジェンナーが牛痘を使って天然痘を防いだことに始まり、パスツールがこの言葉を他の病気の予防接種にも広げ、1980年に天然痘は根絶が宣言されました。1歳のお子さんのMRワクチンや、ご家族のインフルエンザワクチンは、永福町駅徒歩3分の当院で、平日は原則として予約なしで受けられます。

永福町駅 徒歩3分|内科・小児科・外科

子どもの定期接種(MR・水痘など)は平日は原則として予約なしで接種できます(受付 午前12:40・午後18:40まで)。大人のインフルエンザワクチンは受付 午前12:30・午後18:30まで。平日19時まで・土曜13時まで診療。下のボタンは診察のWEB予約です。

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永福町駅前みんなのクリニック/〒168-0063 東京都杉並区和泉3丁目4-7/京王井の頭線「永福町駅」徒歩3分/電話 03-3324-1000
診療時間:月〜金 9:00〜13:00/15:00〜19:00、土 9:00〜13:00(土曜午後・日曜・祝日は休診)
子どもの定期接種:平日は原則として予約なし(受付 午前12:40・午後18:40まで)。土曜のワクチンは予約制
大人のインフルエンザワクチン(任意):平日は予約なし(受付 午前12:30・午後18:30まで)
アクセスの詳細はアクセスのページをご覧ください。

確認した資料

  1. Merriam-Webster Dictionary “vaccine”(Word History) https://www.merriam-webster.com/dictionary/vaccine
  2. Online Etymology Dictionary “vaccine” https://www.etymonline.com/word/vaccine
  3. 世界保健機関(WHO)”History of smallpox vaccination” https://www.who.int/news-room/spotlight/history-of-vaccination/history-of-smallpox-vaccination
  4. 世界保健機関(WHO)”Smallpox”(health topics) https://www.who.int/health-topics/smallpox
  5. 杉並区「子どもの定期予防接種の種類」(2026年4月1日更新) https://www.city.suginami.tokyo.jp/s047/974.html

2026年11月2日時点の資料に基づいて作成しました。歴史上の事実は上記の辞書・WHOの記載を確かめたものだけを書いています。

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